言葉は誠実に精密に分解されなくてはならない

 今思うと虐殺器官ハーモニーの素晴らしさは伊藤氏自身の思考の質の高さにあったのかもしれないと、ネットを漁っていてふと思い当たった、彼自身が知りたいことを調べに調べて、それまでの思考回路をそのまま小説という媒体に落とし込んでいるから、彼の命がけで言葉を綴るというある種の可笑しさに対して読んでいる人間が、死に掛けの人間が言葉で必死に何かやろうとしていると言う所に惹かれたのではないだろうか、